動物介護士のおすすめ資格は?費用や難易度の違いをランキング!

パト

動物介護士の資格って結構種類が多いよね。興奮してきたな。見どころはこれだ!

動物介護士とは

動物介護士とは、老犬介護施設などで老犬の食事・排泄・歩行などの介護業務を行うスタッフを指します。

ペット医療やドッグフードの改善などにより、一昔前よりも長生きになったワンちゃん。
とても喜ばしいことである一方、体力的に最期まで面倒を看てあげられる自信がない飼い主も増えているようです。

そこで、近年需要が高まっているのが「老犬ホーム」です。シニア犬が安心して暮らせる快適な施設でプロが介護をしてくれるため、飼い主の方も心労が減りますね。

動物介護に関する資格がいくつかありますが、就業に必須の資格はありません

動物介護士専任の求人は現状多いとは言えませんが、今後さらに需要が伸びるスキルだと思います。

全国犬猫飼育実態調査

一般社団法人ペットフード協会の平成29年全国犬猫飼育実態調査によると、犬の平均寿命は、14.19歳、猫の平均寿命は、15.33歳とのことです。超小型犬の平均寿命は小型犬、中・大型犬に比べて長いというデータも。あくまで平均寿命なので、当然20歳とかもっと長生きする犬も。

動物介護士になるには

動物介護士になるために、必須の資格はありません

動物介護士を募集している求人に応募して採用されれば、誰でも動物介護士になることができます。トリマー動物看護師の求人数と比べると決して多くはないですが、介護施設の需要が伸びているため、ペットホテルやペットシッターサービスを展開している会社も介護型のサービスをスタートしています。

また、他のスキルと合わせて習得することで、各種動物施設での就業に有利に働くこともありそうです。

大学や専門学校の場合、動物看護福祉学科といった名称のコースの中で、動物福祉学を修めます。看護福祉の一環で、リハビリテーションや老齢動物の介護を学びます。

その他、動物介護のスキルがあるとみなされる民間資格がいくつかあるので、これらの取得を目指すのも手です。資格を必須にしている求人はほぼないと言っていいですが、資格歓迎の求人はありましたので、取る価値は十分にあるでしょう。

動物介護士の資格の種類

  • おすすめ!ペット介護士(がくぶん)
  • ドッグヘルパー(一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会)
  • 本格!老犬介護士(一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会)
  • 人気!小動物介護士(一般社団法人日本ペット技能検定協会)
  • ドッグシッター(一般社団法人日本ペット技能検定協会)
  • 動物介護士資格(一般財団法人日本能力開発推進協会)
  • 動物介護ホーム施設責任者資格(一般財団法人日本能力開発推進協会)
  • 認定動物看護師(一般財団法人 動物看護師統一認定機構)

ペット介護士
「世界の名犬牧場」と「がくぶん」が認定するペット介護士は、がくぶんが運営する「ペット介護士(動物介護士)養成講座」を受講することで取得できます。

「世界の名犬牧場」を知らなかったのですが、群馬県にあるドッグコミュニティ・パークなんですって。
すごく楽しそう!(うちのパトさんを連れて行ってみたい)

「がくぶん」は歴史ある通信教育の老舗で質の高い通信講座を運営しています。ペット介護士(動物介護士)養成講座は、ペット介護、ペットケア、ペットシッターのスキルを学ぶための人気講座です。

ドッグヘルパー
JCSA(日本キャリア教育技能検定協会)が認定するドッグヘルパー資格は、どちらかというと家庭で活かすスキルが学べます。老犬の世話というよりも、老化を迎える前にしておくべきしつけなどを学びます。

講座を開いている日本ケンネルカレッジによると、「何もしないで老いを迎えた犬といつか来る老いに備えた犬とでは老犬になったときに大きな違いが出てくる」そうです!

個人的に気になったのは、デンタルケアです。健康状態を保つために歯はとても重要と言われているので。何かあった時の応急処置が学べるのもいいですね。

歯科治療はペット保険の対象に入らないことも多いので、なるべく家庭でのケアで病気を防ぎたいところです。

老犬介護士
ドッグヘルパーと同じく、JCSA(日本キャリア教育技能検定協会)が認定します。老犬介護士は、ドッグヘルパーよりも上級資格で、多様な老犬介護の知識と技術が学べます。

もう一つ老犬介護士講座を受講するメリットとしては、受講生は講習と試験に合格すれば「愛犬飼育管理士」の資格も取得できます。これを持っていると、都道府県が認可している動物取扱責任者の登録が可能となり、様々な職場で役に立ちます。

小動物介護士
日本ペット技能検定協会が認定する資格です。ペット介護を担う飼い主や、悩める飼い主をサポートする救世主としての役割が求められる動物介護士を目指す人のための資格です。

実際の現場で食餌・排泄の介助、飼い主と介護士との接し方まで網羅しており、小動物看護士と同時に学ぶこともできるので、看護や医療の基礎知識も習得可能です。

ドッグシッター
日本ペット技能検定協会が認定するドッグシッター資格は、介護に特化した内容ではなく、家庭犬トレーニングと健康管理を中心としたペットシッタースキルの習得を目指すものとなっています。

もちろん老犬に対しても有効なスキルなので、介護よりもシッターよりの知識を身に着けたい場合は、こちらもおすすめです。

動物介護士資格
JADP(日本能力開発推進協会)が認定する資格は、動物介護士とそのままのネーミングです。通信講座で学習でき、在宅受験ができる上に、テキストを見ながら受験できるというかなりのお手軽講座となっています。

シニア期の動物に関する基礎知識、動物介護、病気に関する基礎知識を確実に理解していることが重要となります。

動物介護ホーム施設責任者資格
JADP(日本能力開発推進協会)の動物介護士資格と同時に取得を目指せる動物介護施設運営に関する資格です。もちろんこの資格がないと運営できないというわけではありません。

ただ良いと思ったのは、スクーリング研修制度で、老犬介護施設を運営している方から開業のアドバイスを聞ける点です。スモールスタートしやすいビジネスだと思うので、犬の高齢化問題解決の一端を担いたい方にはおすすめしたいです。

認定動物看護師
動物看護の資格であり、介護に関する部分はごく一部ではありますが、看護福祉の観点からすると最も有名な資格になります。介護だけではなく、看護福祉全般を習得したい方は、認定動物看護師をはじめとする動物看護系の資格も検討してみてください。

動物介護士講座の費用比較

スクール名 講座名 金額
がくぶん ペット介護士養成講座 39,900円
日本ケンネルカレッジ ドッグヘルパー講座 40,000円
日本ケンネルカレッジ 老犬介護士養成専門講座 70,000円
日本ケンネルカレッジ ペット看護介護学科 130,250円
たのまな 動物看護士・介護士講座 52,000円
たのまな 動物看護士・介護士講座 講義eラーニング付 61,900円
たのまな ドッグシッター講座 79,000円
キャリアカレッジジャパン 動物介護士&動物介護ホーム施設責任者講座 46,000円

動物介護士は、気軽に学べる通信講座がおすすめです。
金額は様々ですが、それぞれ民間資格の種類も違うので、カリキュラムの内容も異なります。

単純に金額で選ぶのではなく、自分が学びたい内容で選ぶのが良いです。
例えば、自分のことで言えば、動物介護職に就業する予定はないですが、
愛犬のために、デンタルケアや応急処置の方法を学びたいので、ドッグヘルパー講座に惹かれています。

就職のことを考えるなら、紹介した動物介護の資格も役に立つとは思いますが、一緒に動物看護師の資格も取ったほうがよいでしょう。動物看護師としての方が圧倒的に求人数が多いです。


動物介護士資格の難易度ランキング

動物介護士の資格は、基本的には難易度が高くありませんので、勉強が苦手で不安、というかたも安心して受講できると思います。テキスト内容はそこまで難しくないので、あとは学習範囲とテキストボリュームかと思います。主に、この点を軸にそれぞれ比較していますので、検討材料の一つにしていただければと思います。

やや難しい

老犬介護士養成専門講座/日本ケンネルカレッジ
ペット資格専門の日本ケンネルカレッジの中でも上級資格に位置している老犬介護士の講座は、標準期間が1年と長く、じっくり学ぶ通信講座になっています。添削課題4回に加えて、認定課題が1回あるなど、提出物も最も多いです。ただし、修了後には、希望者限定の実技スクーリング講習(別料金)もあり、充実のスキルアップが図れるボリューム感となっていると感じます。

比較的易しい

ペット介護士養成講座/がくぶん
標準期間はゆったりと6ヶ月とされていますが、内容的には楽しみながら学べる難易度低めの資格となっています。資格勉強をしないといけない、というよりも、自宅のペットケアを実践的に取り組みつつ、最終的に資格も取れているといった感じです。
>>ペット介護士の資料請求

動物看護士・介護士講座/たのまな
たのまなの通信講座は、動物看護と介護のどちらも内容に含まれているため、テキストのボリュームは多いです。具体的には、テキスト3冊(動物看護・介護学/トレーニング学/ペット社会学)、資料DVD 10巻、添削設問3冊ですね。eラーニングコースもあり、こちらを選択すればスケジュール管理などがしやすく、スムーズに学習できるかもしれません。動物介護だけ学びたいという場合は、他の講座の方がよいかもしれませんが、同時に幅広く学べるのはメリットだと思います。

動物介護士&動物介護ホーム施設責任者講座/キャリカレ
老犬・老猫のどちらのケアも学べる講座です。「動物介護ホーム施設責任者」と聞くとたいそう難しいようなイメージがありますが、他と比べてとりわけ難しいということはありません。繰り返しになりますが、この資格を持っていなくても、老犬ホーム等の開業は可能です。とはいえ、開業サポートに力を入れているようで、将来的なビジョンとして自宅開業などを考える場合、受講の選択肢に入ってくるでしょう。

ドッグヘルパー講座/日本ケンネルカレッジ
日本ケンネルカレッジの老犬介護士と異なり、内容、期間、テキスト量共に難易度が下がったものとなっています。オリジナルテキスト1冊、DVD1巻、添削課題2回で、標準期間は3ヶ月です。

動物介護士の求人比較

動物介護士の求人はそこまで多くありません。まだまだ老犬介護を専門としている大きな施設は多くないからだと思います。動物病院でも老犬介護を行っていることがありますが、基本的に採用枠としては動物看護師になるでしょう。参考程度に下記が動物介護士の求人です。

エリア 給与 条件
東京 時給:970円~ 犬の飼育経験
動物関連の仕事経験
栃木 月給:180,000円~ 未経験OK
千葉 月給:180,000円~
時給:850円~
動物関連大学・専門学校などを卒業
東京 時給:1,000円~ 実務経験不問

動物介護の資格を必須にしている求人はおそらく存在しないと思います。今後老犬ホームの数が急増した場合は、資格制度が動物看護師くらい整う可能性もあるとは思います。

今のところ動物介護の資格取得者は、自分や身近な人が飼っている犬のケアのため、もしくは老犬介護施設を開設しようとしている方かなと思います。少人数でやっている事業所が多いのも求人が公にならない要因だと思います。