フレンチブルドッグとペット保険
全国のフレンチブルドッグを飼っている皆様、ペット保険ってどうしてますか?
自分なんかは、そもそも保険というものに懐疑的で、人間向けの保険加入にも躊躇していたレベル。
だって、
「払った保険料の合計額とその都度払う医療費どっちが高いの?」
って思いませんか?
ということで、しっかり計算してみましたよ。
計算してみてわかったことを先に一つだけ。
「人間の保険よりペット保険の方が気楽に加入できる。」
なんだかんだで人間と比べると保険料の金額が安いですし、その割に犬の医療費は思ったより高額なので、入った方が安心感が違うなーと感じました。
フレンチブルドッグの病気・ケガリスク
フレンチブルドッグは、名前の通りフランス原産の愛玩犬。と言われがちですが、本当のルーツには諸説あるようです。まあフランスがフレンチブルドッグ定着の基礎を築いたということで、どちらでもいいといえばいいのですが。イングリッシュ・ブルドッグもいますが、日本のペットとしては、フレンチブルドッグが主流ですね。
体重は8~14kg前後とやや大きく、中型犬に分類されます。足が短めで小柄なので、持ってみると意外とずっしり重いという印象。ボストンテリアと似すぎてて、区別がつきにくいのは内緒の話。
短毛の犬種で、体温調節は苦手。季節の変化ごとにケアを工夫しましょう。特に暑さは大の苦手。夏の地面は背の低い犬の高さのほうが高温なので、人間の感覚以上に暑いです。熱中症や熱射病にならないよう、水をかけてあげたり、なるべく日陰を歩くように心がけましょう。
そんなフレンチブルドッグさんは、残念ながら注意しないといけない病気が多いです・・・
眼瞼外反証
角膜炎
角膜潰瘍
流涙症
白内障
膿皮症
脂漏症
血友病
アレルギー性皮膚炎
膝蓋骨脱臼
軟口蓋過長症
鼻腔狭窄
気管虚脱
咽頭麻痺
糖尿病
クッシング症候群
水頭症
尿石症
口蓋裂、口唇裂
短頭種のフレンチブルドッグは、呼吸器系の病気の要注意です。フレンチブルドッグといえば、ガフガフ呼吸するイメージですが、過度な状態の場合、「軟口蓋過長症」の可能性があります。程度によるので、大きな問題にならないこともありますが、場合によっては外科手術が必要になります。
放置すると気管虚脱など呼吸や心臓に関連する病気を引き起こしてしまう可能性があるようです。
気管虚脱を補償対象に入れる場合、PS保険 70%補償 が比較的おすすめです。
フレンチブルドッグは皮膚も弱めの犬種です。膿皮症、脂漏症、アレルギー性皮膚炎などは、栄養、ホルモン、花粉、ダニ、免疫力低下ほか、様々な要因で起きてしまうので、なかなかすべてのケアは大変です。
病院としっかり連携をとって未病も含め、体調管理していきましょう。
フレンチブルドッグの保険加入時の分類は?
犬のサイズ分類って実は統一されたものはないようです。
ドッグフードとかだと、超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬なんて括りが多いですかね。
フレンチブルドッグは中型犬に分類されることが多いです。
ペット保険の大半は犬種ごとのサイズで分類されています。保険によってはリスク別の分類になっていることもあります。
「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類。
フレンチブルドッグは、「中型犬」です。
「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類。
フレンチブルドッグは、「中型犬」です。
「犬I」「犬II」「犬III」の3つに分類。
フレンチブルドッグは、「犬III」です。
「小型犬」「中型犬」「大型犬」「特大犬」の4つに分類。
加入時・継続時の体重で決定。
小型犬 7.2kg以下
中型犬 19.8kg以下
大型犬 39.6kg以下
特大犬 39.6kg超
フレンチブルドッグは、「犬種分類表」によると「中型犬」に分類されています。ブルドッグは「大型犬」に分類されます。
品種によって「A」「B」「C」「D」「E」の3つに分類。単純な犬のサイズではなく、リスクの高さでランク付けされています。
フレンチブルドッグは、「D」に分類されます。5段階中の4番目ですからリスクが高い犬種と言えるでしょう。ちなみにブルドッグは「E」です。
フレンチブルドッグ向きの保険とお金
各保険のプランをいくつか抜粋して、わかりやすく月額の数字で並べてみました。
―0歳の場合―
会社 | プラン | 月額 |
---|---|---|
PS保険 | 50%補償 | ¥1,670 |
70%補償 | ¥2,480 | |
100%補償 | ¥3,070 | |
いぬとねこの保険 | プラチナ 50%プラン | ¥2,200 |
プラチナ 70%プラン | ¥3,080 | |
プラチナ 90%プラン | ¥3,960 | |
楽天 | 安心ペットS (80%補償) | ¥740 |
安心ペットM (70%補償) | ¥1,330 | |
安心ペットL (70%補償) | ¥2,860 | |
ペット&ファミリー | げんきナンバーわんSLIM プラン50 | ¥1,870 |
げんきナンバーわんSLIM プラン70 | ¥2,240 | |
アニコム | ふぁみりぃ50% | ¥3,320 |
ふぁみりぃ70% | ¥4,480 |
次に、対象となる病気・ケガ・治療で比較してみます。
◎会社によって差のあるもの
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「膝蓋骨脱臼(パテラ)」、「歯科治療」、「レッグ・ペルテス」、「気管虚脱」対象じゃない・・・「停留睾丸」、「臍(さい)ヘルニア」、「股関節形成不全等の遺伝性疾患」、「保険責任開始前に獣医師の診断により既に発見されている先天性異常」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「保険期間中に獣医師により初めて発見された遺伝子疾患及び先天性異常」対象じゃない・・・「気管虚脱」、「膝蓋骨脱臼」、「股関節形成不全症」、「レッグペルテス」、「歯科治療」、「責任開始日以前に発症した遺伝子疾患及び先天性異常」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「気管虚脱」条件付きで対象・・・「股関節脱臼」、「膝関節脱臼」、「膝蓋骨脱臼」、「停留睾丸」、「臍ヘルニア」、「そけいヘルニア」
対象じゃない・・・「先天性・遺伝性疾患」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」対象じゃない・・・「涙やけ 」、「気管虚脱」、「膝蓋骨脱臼」、「股関節形成不全」、「レッグ・ペルテス」、「停留睾丸」、「臍(さい)ヘルニア」、「歯科治療」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「膝蓋骨脱臼」、「歯科治療」、「気管虚脱」対象じゃない・・・「股関節形成不全」、「レッグ・ペルテス」など遺伝子疾患及び先天性異常
◎共通で対象となることが多いもの
骨粗しょう症
気管支炎
胆泥症
慢性肝炎
慢性腎炎
肺炎
膀胱炎
外耳炎
腎不全
膀胱結石
肺捻転
など
いぬとねこの保険、楽天は、バランスの良い保険ではあるのですが、気管虚脱が補償されない点が、少し気になります。
呼吸器に弱いフレブルにおすすめなのは、気管虚脱が補償に入る、PS保険 70%補償 かげんきナンバーワンSLIM 70 ですかね。
ペット保険の必要性とは?(フレンチブルドッグ編)
いつから保険に入るかも考えないといけないですね。
フレンチブルドッグの場合、老齢犬になってからのリスクが極端に多いというよりは、病気のリスクが広く、いつなにがおきるかわからないという特徴があるので、可能なら早めに入った方がよいと思います。というのも既存の病気は補償外になってしまいがちなので、ちゃんと補償してもらう場合は、病気発見前に加入しないといけません。
やっかいなのは、リスク基準の保険だと、最高ランクの保険料がかかってしまうこと。中型犬に分類される保険を選ぶことで、多少割安になります。
フレンチブルドッグの犬年齢は、6年で人間の40歳程度、11年で人間の60歳程度。入れる保険も限られてきてしまうので、少なくとも7歳11か月までには加入したいところです。
ちなみにPS保険は8歳まで、いぬとねこの保険と楽天は10歳まで、ペッツベストは16歳まで新規では入れます。(病歴などの加入条件はあります。)
やはり払った保険料の合計額とその都度払う医療費どっちが高いのか考えちゃうんですよね。
そこで加入時期による総支払額がどれくらいになるのか、平均年齢の14歳を基準にして、表にしました。例えば、ペット&ファミリーのげんきナンバーわんSLIM プラン70に3歳から加入すると、14歳までに計¥510,720の保険料を支払うことになります。(割引金額やその他オプション契約を考慮しない暫定額です。)いつごろ入るべきか考えるうえで参考にしてください。
プラン | 3歳→14歳 | 5歳→14歳 | 7歳→14歳 | 9歳→14歳 | 会社 |
---|---|---|---|---|---|
安心ペットS (80%補償) ※手術のみ |
¥227,280 | ¥207,840 | ¥182,640 | ¥145,080 | 楽天 |
安心ペットM (70%補償) | ¥336,600 | ¥308,520 | ¥267,840 | ¥212,400 | 楽天 |
フリーペットほけん 50 | ¥398,640 | ¥350,880 | ¥293,520 | ― | エフ・ピー・シー |
げんきナンバーわんSLIM プラン50 |
¥403,560 | ¥353,760 | ¥293,760 | ― | ペット&ファミリー |
50%補償 | ¥414,360 | ¥361,080 | ¥300,000 | ― | PS保険 |
プラチナ 50%プラン | ¥416,040 | ¥367,320 | ¥315,360 | ¥251,280 | いぬとねこの保険 |
フリーペットほけん 70 | ¥487,920 | ¥429,360 | ¥359,040 | ― | エフ・ピー・シー |
げんきナンバーわんSLIM プラン70 |
¥510,720 | ¥450,000 | ¥375,000 | ― | ペット&ファミリー |
70%補償 | ¥517,320 | ¥443,880 | ¥365,280 | ― | PS保険 |
プラチナ 70%プラン | ¥582,480 | ¥514,320 | ¥441,600 | ¥351,720 | いぬとねこの保険 |
安心ペットL (70%補償) | ¥626,760 | ¥562,560 | ¥482,640 | ¥382,320 | 楽天 |
100%補償 | ¥682,200 | ¥590,040 | ¥488,160 | ― | PS保険 |
プラチナ 90%プラン | ¥749,040 | ¥661,320 | ¥567,720 | ¥452,280 | いぬとねこの保険 |
単純に金額だけで見てしまうと、なんとなく損する可能性が高いように思えてきますが、考えなければならないのは、想定以上の治療費が突然必要になってしまうときにどうするか、どうリスク回避するかという点です。
想定しづらい部分ですが、最悪の状況になってしまったとき、保険未加入で対応できるかどうかがポイントになります。
なってしまったら仕方がない、その場で対応するという考えの場合は、無理に保険に入る必要はありません。
ちょっとしたケガや1日程度で回復する病気くらいだと、総支払額以上の補償額に達することはないでしょう。
長引いてしまう病気についてどう考えるかですね。ちなみに私の体験した実例としては、以前飼っていた犬の時は、1年で60万円程度の医療費がかかった年もあります(手術をしました)。
保険未加入でした。
加入時期は少し悩ましいかもしれませんが、個人的には7、8歳以降はいつ病気になってもおかしくないと思います。人間換算でも50代くらいですからね。
ただ、フレンチブルドッグは老犬でなくても病気のリスクは高いですから、入れるときに加入しておいたほうが安心な犬種だと思います。
迷ってる方もとりあえず、いくつか資料請求をして比較するとよいです。保険を知ることで、病気やけがのリスクをより考えるようになり、愛犬のケアにも身が入るなど、ささいな付加価値もありますよ!
おすすめペット保険会社
会社名 /保険商品例 |
資料請求 |
---|---|
ペットメディカルサポート /PS保険 |
資料請求 |
楽天少額短期保険 /安心ペット保険 |
資料請求 |
日本ペットプラス少額短期保険 /いぬとねこの保険 |
資料請求 |
ペット&ファミリー /げんきナンバーわん |
資料請求 |
ペッツベスト少額短期保険株式会社 /ペット医療保険 |
見積もり |
この記事では主に、金額面を中心に比較していますが、保険料と補償のバランス、免責金額、上限など多角的に比較したい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。