柴犬とペット保険
全国の柴犬を飼っている皆様、ペット保険ってどうしてますか?
自分なんかは、そもそも保険というものに懐疑的で、人間向けの保険加入にも躊躇していたレベル。
だって、
「払った保険料の合計額とその都度払う医療費どっちが高いの?」
って思いませんか?
ということで、しっかり計算してみましたよ。
計算してみてわかったことを先に一つだけ。
「実際に加入しなくても若いうちに検討しておくことが大事」
元気なうちって、どんな病気のリスクがあるかとか、将来医療費がいくらかかる可能性があるかとか普段考えないんですよ。日頃のケアで防げたり早期発見できたりするものもあるので、早めに知識をつけておくことで、保険のお世話になりにくくすることも可能なんじゃないかと思います。
柴犬の病気・ケガリスク
柴(シバ)は、言わずとも知れた日本原産で古来から生息している犬ですね。天然記念物の日本犬の中で最小サイズに小型犬。「しば」には小さいという意味もあるようです。歴史を感じられる犬種です。
体重は7~11kg前後とやや大きく、中型犬に分類されます。オスの方がやや大きいです。
豆柴や小豆柴といった通常の柴犬よりスモールサイズの犬もいますが、多くの団体で犬種とは認められていません。血統書では柴犬になっていますし、特に保険業界では柴犬と同じとされます。
柴犬の毛はダブルコートと呼ばれ、二重構造で寒冷地にも強い。健康な被毛を保つには定期的にブラッシングが必要です。元々屋外で飼われることが多い犬種ですが、最近は室内犬も増えてきました。足や爪の手入れも欠かせません。
しっかりしたブリーディングが行われた柴犬は、他の犬種と比べても病気リスクは低めです。とはいえ、注意しなければならない病気もあります。
急性胃炎
寄生虫性腸炎
白内障
角膜炎
緑内障
アレルギー性皮膚炎
膝蓋骨脱臼
変性性脊髄症
脂漏性皮膚
膿皮症
認知症
特にデリケートなのは皮膚ですかね。ダブルコートの被毛でしっかり守っていますが、その毛のケアを怠ると、様々な病気を引き起こします。アレルギーやアトピーにも注意です。
そこまで病気リスクが高くない柴犬は急いで保険に入る必要もないとは思いますが、ケガはいつ起きるかわかりません。しかもケガの方が治療費が高くなることが多いです。特に手術が必要な場合は、10万円を超えることがほとんど。
ケガリスクを考慮するなら、膝蓋骨脱臼が対象に入るPS保険 70%補償 か、保険料を最小に抑えて手術のみ補償対象にするあんしんペットS が比較的おすすめです。
柴犬の保険加入時の分類は?
犬のサイズ分類って実は統一されたものはないようです。
ドッグフードとかだと、超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬なんて括りが多いですかね。
柴犬は中型犬に分類されることが多いです。
ペット保険の大半は犬種ごとのサイズで分類されています。保険によってはリスク別の分類になっていることもあります。
「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類。
柴犬は、「中型犬」です。
「小型犬」「中型犬」「大型犬」の3つに分類。
柴犬は、「中型犬」です。
「犬I」「犬II」「犬III」の3つに分類。
柴犬は、「犬II」です。
「小型犬」「中型犬」「大型犬」「特大犬」の4つに分類。
加入時・継続時の体重で決定。
小型犬 7.2kg以下
中型犬 19.8kg以下
大型犬 39.6kg以下
特大犬 39.6kg超
柴犬は、「犬種分類表」によると「中型犬」に分類されています。豆柴など小型の柴犬は小型犬料金になることもあります。
品種によって「A」「B」「C」「D」「E」の3つに分類。単純な犬のサイズではなく、リスクの高さでランク付けされています。
柴犬は、「B」に分類されます。5段階中の2番目ですからややリスクの低い犬種といえるでしょう。
柴犬向きの保険とお金
各保険のプランをいくつか抜粋して、わかりやすく月額の数字で並べてみました。
―0歳の場合―
会社 | プラン | 月額 |
---|---|---|
PS保険 | 50%補償 | ¥1,670 |
70%補償 | ¥2,480 | |
100%補償 | ¥3,070 | |
いぬとねこの保険 | プラチナ 50%プラン | ¥2,200 |
プラチナ 70%プラン | ¥3,080 | |
プラチナ 90%プラン | ¥3,960 | |
楽天 | 安心ペットS (80%補償) | ¥740 |
安心ペットM (70%補償) | ¥1,330 | |
安心ペットL (70%補償) | ¥2,860 | |
ペット&ファミリー | げんきナンバーわんSLIM プラン50 | ¥1,870 |
げんきナンバーわんSLIM プラン70 | ¥2,240 | |
アニコム | ふぁみりぃ50% | ¥2,680 |
ふぁみりぃ70% | ¥3,590 |
げんきナンバーわんSLIMは、犬の体重によっては小型犬料金になることもあります。表示は中型犬料金です。
次に、対象となる病気・ケガ・治療で比較してみます。
◎会社によって差のあるもの
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「膝蓋骨脱臼(パテラ)」、「歯科治療」、「レッグ・ペルテス」、「気管虚脱」対象じゃない・・・「停留睾丸」、「臍(さい)ヘルニア」、「股関節形成不全等の遺伝性疾患」、「保険責任開始前に獣医師の診断により既に発見されている先天性異常」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「保険期間中に獣医師により初めて発見された遺伝子疾患及び先天性異常」対象じゃない・・・「気管虚脱」、「膝蓋骨脱臼」、「股関節形成不全症」、「レッグペルテス」、「歯科治療」、「責任開始日以前に発症した遺伝子疾患及び先天性異常」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「気管虚脱」条件付きで対象・・・「股関節脱臼」、「膝関節脱臼」、「膝蓋骨脱臼」、「停留睾丸」、「臍ヘルニア」、「そけいヘルニア」
対象じゃない・・・「先天性・遺伝性疾患」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」対象じゃない・・・「涙やけ 」、「気管虚脱」、「膝蓋骨脱臼」、「股関節形成不全」、「レッグ・ペルテス」、「停留睾丸」、「臍(さい)ヘルニア」、「歯科治療」
対象・・・「癌(ガン)」、「椎間板ヘルニア」、「膝蓋骨脱臼」、「歯科治療」、「気管虚脱」対象じゃない・・・「股関節形成不全」、「レッグ・ペルテス」など遺伝子疾患及び先天性異常
◎共通で対象となることが多いもの
骨粗しょう症
気管支炎
胆泥症
慢性肝炎
慢性腎炎
肺炎
膀胱炎
外耳炎
腎不全
膀胱結石
肺捻転
など
柴犬は、特に注意する固定の病気があるというよりかは、一般的な犬の病気はどれも起こりうるといった感じなので、補償対象から特筆すべき保険プランを探すのは難しいです。
保険料と補償のバランスが良い70%補償タイプで選ぶなら、PS保険 70%補償 やげんきナンバーワンSLIM 70 などがおすすめです。
ある程度の補償でよい場合、保険料が安く済む50%補償タイプも選択肢に入ります。
ペット保険の必要性とは?(柴犬編)
いつから保険に入るかも考えないといけないですね。
柴犬の場合、老齢犬になってからのリスクが極端に多いというよりは、病気のリスクが広く、いつなにがおきるかわからないという特徴があるので、可能なら早めに入った方がよいと思います。というのも既存の病気は補償外になってしまいがちなので、ちゃんと補償してもらう場合は、病気発見前に加入しないといけません。
とはいえ、病気にかかりやすい犬種ではないので、若いうちに保険加入してもその間の保険料は無駄になってしまうことも多いでしょう。家で保険料に当たる分を貯金する方法でも十分対処できるかもしれません。
柴犬の犬年齢は、6年で人間の40歳程度、11年で人間の60歳程度。入れる保険も限られてきてしまうので、入るとしたら少なくとも9歳11か月までには加入したいところです。
ちなみにPS保険は8歳まで、いぬとねこの保険と楽天は10歳まで、ペッツベストは16歳まで新規では入れます。(病歴などの加入条件はあります。)
やはり払った保険料の合計額とその都度払う医療費どっちが高いのか考えちゃうんですよね。
そこで加入時期による総支払額がどれくらいになるのか、平均年齢の14歳を基準にして、表にしました。例えば、いぬとねこの保険のプラチナ 50%プランに9歳から加入すると、14歳までに計¥251,280の保険料を支払うことになります。(割引金額やその他オプション契約を考慮しない暫定額です。)いつごろ入るべきか考えるうえで参考にしてください。
プラン | 3歳→14歳 | 5歳→14歳 | 7歳→14歳 | 9歳→14歳 | 会社 |
---|---|---|---|---|---|
安心ペットS (80%補償) ※手術のみ |
¥227,280 | ¥207,840 | ¥182,640 | ¥145,080 | 楽天 |
安心ペットM (70%補償) | ¥336,600 | ¥308,520 | ¥267,840 | ¥212,400 | 楽天 |
フリーペットほけん 50 | ¥398,640 | ¥350,880 | ¥293,520 | ― | エフ・ピー・シー |
げんきナンバーわんSLIM プラン50 |
¥403,560 | ¥353,760 | ¥293,760 | ― | ペット&ファミリー |
50%補償 | ¥414,360 | ¥361,080 | ¥300,000 | ― | PS保険 |
プラチナ 50%プラン | ¥416,040 | ¥367,320 | ¥315,360 | ¥251,280 | いぬとねこの保険 |
フリーペットほけん 70 | ¥487,920 | ¥429,360 | ¥359,040 | ― | エフ・ピー・シー |
げんきナンバーわんSLIM プラン70 |
¥510,720 | ¥450,000 | ¥375,000 | ― | ペット&ファミリー |
70%補償 | ¥517,320 | ¥443,880 | ¥365,280 | ― | PS保険 |
プラチナ 70%プラン | ¥582,480 | ¥514,320 | ¥441,600 | ¥351,720 | いぬとねこの保険 |
安心ペットL (70%補償) | ¥626,760 | ¥562,560 | ¥482,640 | ¥382,320 | 楽天 |
100%補償 | ¥682,200 | ¥590,040 | ¥488,160 | ― | PS保険 |
プラチナ 90%プラン | ¥749,040 | ¥661,320 | ¥567,720 | ¥452,280 | いぬとねこの保険 |
単純に金額だけで見てしまうと、なんとなく損する可能性が高いように思えてきますが、考えなければならないのは、想定以上の治療費が突然必要になってしまうときにどうするか、どうリスク回避するかという点です。
想定しづらい部分ですが、最悪の状況になってしまったとき、保険未加入で対応できるかどうかがポイントになります。
なってしまったら仕方がない、その場で対応するという考えの場合は、無理に保険に入る必要はありません。
ちょっとしたケガや1日程度で回復する病気くらいだと、総支払額以上の補償額に達することはないでしょう。
長引いてしまう病気についてどう考えるかですね。ちなみに私の体験した実例としては、以前飼っていた犬の時は、1年で60万円程度の医療費がかかった年もあります(手術をしました)。
保険未加入でした。
加入時期は少し悩ましいかもしれませんが、個人的には7、8歳以降はいつ病気になってもおかしくないと思います。人間換算でも50代くらいですからね。
迷ってる方もとりあえず、いくつか資料請求をして比較するとよいです。保険を知ることで、病気やけがのリスクをより考えるようになり、愛犬のケアにも身が入るなど、ささいな付加価値もありますよ!
おすすめペット保険会社
会社名 /保険商品例 |
資料請求 |
---|---|
ペットメディカルサポート /PS保険 |
資料請求 |
楽天少額短期保険 /安心ペット保険 |
資料請求 |
日本ペットプラス少額短期保険 /いぬとねこの保険 |
資料請求 |
ペット&ファミリー /げんきナンバーわん |
資料請求 |
ペッツベスト少額短期保険株式会社 /ペット医療保険 |
見積もり |
この記事では主に、金額面を中心に比較していますが、保険料と補償のバランス、免責金額、上限など多角的に比較したい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。